AIO対策とは?SEOとの違い・やり方・具体例と費用相場を解説
AIO対策とは、GoogleのAI Overviews(AI による概要)やAI モードの回答に自社サイトが引用されるための取り組みです。AIOの意味、SEO・GEOとの違い、やり方とチェックリスト、費用相場と依頼先の選び方を解説します。
「検索順位は落ちていないのに、クリックが減った」「AI による概要に競合の名前ばかり出てくる」。こうした変化に気づいたWeb担当者の方もいるのではないでしょうか。検索結果の一番上でAIが答えをまとめるようになり、上位表示だけを追う考え方では成果を説明しきれない場面が出てきています。
一方で、Googleは「AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」と公式に説明しています。つまりAIO対策は、SEOと別の裏技ではありません。SEOの土台の上で「AIが引用しやすく、引用したくなるページ」に仕上げていく作業です。本記事では、Googleの公式ドキュメントで確認できる事実をもとに、今日から取り組めるやり方を整理します。
<この記事で紹介する3つのポイント>
- AIO対策は、AI による概要・AI モードに自社サイトが引用・言及されるための取り組み。Googleは特別な最適化は不要としており、SEOの土台が前提になる
- やり方の中心は、インデックス登録とスニペット表示の確保、結論から答える構成、一次情報、E-E-A-Tの明示、外部での言及の5点
- 費用は計測ツールのみの無料〜月額約11万円から、継続支援の月額5.5万〜55万円以上まで幅がある。依頼先は「何を成果とし、どう測るか」を説明できるかで選ぶ

目次
AIOとは?AIO対策の意味をわかりやすく解説

AIO(エーアイオー)は、Webマーケティングの文脈では主に2つの意味で使われています。1つはGoogle検索の「AI Overviews(AI による概要)」の略、もう1つは「AI Optimization(AI最適化)」の略です。「AIO対策」と言うときは、前者のAI Overviewsに自社の情報が引用・言及されるように整える取り組みを指すことが多く、本記事もこの意味で扱います。
なお、パソコンの水冷クーラーなど、マーケティング以外の分野でもAIOという略語は使われます。検索するときは「AIO対策」「AIO SEO」のように目的を足すと調べやすくなります。
AI による概要(AI Overviews)とAI モードの仕組み
AI による概要は、検索結果の上部にAIが生成した要約を表示し、その根拠となるWebページへのリンク(サポートリンク)を添える機能です。日本では2024年8月に提供が始まりました。AI モードは、検索結果そのものをAIとの対話形式で提示する機能で、2025年9月に日本語に対応しています。
Googleの公式ドキュメントでは、これらのAI機能は「クエリ・ファンアウト」と呼ばれる手法を使う場合があると説明されています。ユーザーの1つの質問に対し、関連する複数のサブトピックやデータソースに検索をかけ、その結果をもとに回答を組み立てる仕組みです。そのため、主キーワードで上位にいるページだけでなく、関連する細かな疑問に的確に答えているページもサポートリンクに選ばれる余地があります。
AIO・GEO・LLMO・AEOの違い
AI検索に関する最適化は、似た略語が多く混乱しやすい分野です。対象とするサービスの範囲で整理すると次のとおりです。
| 用語 | 正式名称 | 主な対象 | 本記事での位置づけ |
| AIO | AI Overviews(またはAI Optimization) | GoogleのAI による概要・AI モード | 本記事のテーマ |
| GEO | Generative Engine Optimization(生成エンジン最適化) | AI Overviews、ChatGPT、Perplexityなど生成AIを使う検索全般 | 考え方はAIO対策とほぼ共通 |
| LLMO | Large Language Model Optimization(大規模言語モデル最適化) | ChatGPT、Gemini、ClaudeなどLLMの回答全般 | 生成AI全般への対策 |
| AEO | Answer Engine Optimization(回答エンジン最適化) | 質問に直接答える検索・音声アシスタントなど | 強調スニペット時代からある考え方 |
GEOという言葉は、2023年11月に公開された研究論文「GEO: Generative Engine Optimization」(arXiv)で提唱された呼び方です。GEO対策とAIO対策は、呼び方は違っても「AIが回答を作るときに参照される情報源になる」という目的は同じです。実務では、Google検索のAI機能をAIO、ChatGPTなど生成AI全般をLLMO対策として分けて考えると、計測や担当の整理がしやすくなります。そもそもAI検索とは何かを確認したい場合は、AI検索の基本もあわせてご覧ください。
AIO対策とSEO対策の違い
AIO対策とSEO対策は、目指す場所と成果の測り方が異なります。ただし、評価される土台は共通です。違いと共通点を分けて整理します。
目的・成果指標の違い
| 項目 | SEO対策 | AIO対策 |
| 目指す場所 | 検索結果の上位(青いリンク) | AI による概要・AI モードの回答とサポートリンク |
| ユーザーとの接点 | 検索結果をクリックしてサイトで読む | 検索結果の中で回答を読み、必要なときにリンクを開く |
| 主な成果指標 | 順位、クリック数、CTR、流入後のCV | 引用・言及の有無、引用時の文脈、指名検索や問い合わせの変化 |
| 評価の単位 | ページ単位で順位がつく | ページ内の段落・一文が回答の根拠として使われる |
最も大きな違いは、AIO対策では「ページ全体」より「質問に答えている一節」が使われる点です。結論が文章の奥に埋もれているページは、読者にとって要点をつかみにくく、回答の根拠としても使われにくいと考えられます。ただし、Googleは、AIのためにコンテンツを細かく分割(チャンク化)したり、AI向けに書き換えたりする必要はないとしています。
Googleの公式見解:AI機能のための特別な最適化は不要
Googleは検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」で、「AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」と明言しています。構造化データについても「特別な schema.org の構造化データを追加する必要もありません」としています。
サポートリンクとして表示される条件は、ページがインデックスに登録されていること、Google検索でスニペットを表示できる状態であること、検索の技術要件を満たしていることです。つまり、AIO対策の出発点は通常のSEOと同じです。
AIO対策はSEOの上に積み上げる施策
公式見解をふまえると、AIO対策は「SEOをやめて新しいことを始める」ものではありません。SEOで評価されるページであることを前提に、回答として引用されやすい書き方、AIに名前を挙げてもらえるだけの信頼や言及を積み上げる施策と捉えるのが現実的です。SEOの基本から見直したい場合は、SEO対策の完全ガイドで全体像を確認できます。
AIO対策が必要な理由とメリット

Googleが特別な最適化は不要と言っているのに、なぜAIO対策が話題になるのでしょうか。理由は、検索結果の見え方とユーザーの行動が変わり、SEOの成果の現れ方が変わったからです。
AIO対策に取り組むメリットは、主に次の3つです。
- AI による概要の回答に自社のページや社名が示され、クリックされない検索でも認知の接点を持てる
- 結論から答える構成や出典・更新日の明示は通常の検索結果で読まれるページづくりと共通で、SEOの改善にもなる
- 引用状況や指名検索を記録することで、順位だけでは見えない検索での見られ方を把握できる
以下では、必要とされる理由を3つの観点から説明します。
検索結果の中で答えが完結する場面が増えた
AI による概要が表示される検索では、ユーザーは回答の要約を読んだ時点で疑問を解決できることがあります。検索結果だけで用事が済み、どのサイトもクリックされない検索は「ゼロクリック検索」と呼ばれます。特に「〇〇とは」「〇〇 やり方」のような情報収集型の検索ほど、この影響を受けやすいと考えられます。
順位が変わらないのにクリックが減ったときは、そのキーワードでAI による概要が表示されるようになっていないかを確認する価値があります。
引用・言及されれば比較検討の候補に入れる
担当者が情報収集の段階でAIに質問し、候補を絞り込む場合を考えてみましょう。AIの回答の中で自社のサービス名や解説ページが根拠として示されれば、クリックされなくても「候補の1社」として認識される可能性があります。逆に、回答に一度も出てこなければ、比較の土俵に上がる前に選択肢から外れてしまうおそれがあります。
AI による概要からのクリックは質が高いとGoogleは説明している
Googleは2025年5月の検索セントラルブログ「Google 検索の Google AI エクスペリエンスでコンテンツのパフォーマンスを高めるための主な方法」で、AI による概要が表示される検索結果からのクリックは質が高く、ユーザーがサイトに長く滞在する傾向があると説明しています(Google自身の説明です)。あわせて、クリック数だけでなく売上や登録などの成果で評価するよう勧めています。
クリック数が減っても、残ったクリックの質を上げられれば、成果を維持できる可能性があります。AIO対策は、流入の「量」から「質」へ評価軸を移すための取り組みでもあります。
AIO対策のやり方・具体例
ここからは、AIO対策の具体的なやり方を8つに分けて紹介します。①は技術的な前提、②〜⑥はコンテンツ、⑦⑧は継続的な取り組みです。上から順に確認していくと、抜け漏れを防げます。
①インデックス登録とスニペット表示の条件を満たす
AI による概要のサポートリンクに選ばれるには、まずページがインデックスに登録され、スニペット(検索結果の説明文)を表示できる状態である必要があります。あわせて、2026年8月31日に全サイトへ提供されたSearch Consoleの「検索の生成 AI 設定」で、サイトがAI機能から除外されていないことも前提です(初期設定は「含める」)。次のような設定が残っていないか確認しましょう。
- robots.txtでGooglebotのクロールをブロックしていない
- 公開したいページにnoindexが付いていない
- nosnippet、max-snippet、data-nosnippetでスニペットを過度に制限していない
- 重要な本文が画像の中だけにあり、テキストとして読めない状態になっていない
- 内部リンクからたどれず、クローラーが見つけにくいページになっていない
ページが登録されているかは、Search ConsoleのURL検査で確認できます。仕組みから理解したい場合はインデックスの解説が参考になります。
②質問に対して結論から答える構成にする
Googleは、AIの回答を作る際に、取得したページから特定の情報を確認して回答を生成すると説明しています。見出しを質問の形にし、見出しの直後の1〜2文で結論を言い切る構成にすると、人にもAIにも読み取りやすくなります。
具体例として、「AIO対策 費用」という疑問に答える段落を比べてみます。
- 改善前:「AIO対策の費用は、さまざまな要因によって変わります。まずは費用が変わる理由から見ていきましょう。」
- 改善後:「AIO対策の費用は支援範囲によって幅があり、計測ツールのみなら無料〜月額約11万円、継続支援なら月額5.5万円〜55万円以上の例があります(2026年9月3日時点の公開料金の調査例)。」
改善後は、最初の一文だけを切り出しても回答として成立します。定義・手順・比較・数値は、このように最初の一文で要点が伝わる書き方を意識すると、読者にとってもわかりやすくなります。
③一次情報・独自データを載せる
AIの回答は複数の情報源をまとめて作られるため、どのサイトにも書いてある一般論だけでは、あえて自社ページを根拠に選ぶ理由が生まれません。引用される確率を上げるのは、そのページにしかない情報です。
- 自社で実施したアンケートや調査の結果
- 支援実績から集計した数値(期間・母数を明記)
- 実際の導入事例やビフォーアフター
- 現場の担当者だからわかる手順・つまずきやすい点
数値を載せるときは、調査時期・対象・母数を必ず併記します。AIが数値を引用したときに、条件ごと正しく伝わるようにするためです。
④E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を明示する
Googleは検索品質評価ガイドラインなどで、コンテンツの質を考える観点としてE-E-A-T(Experience・Expertise・Authoritativeness・Trust)を示しています。AIに引用されるページを目指す場合も、「誰が、どんな根拠で書いたか」がわかることは欠かせません。
- 著者・監修者の名前、経歴、専門分野を記載する
- 運営会社の情報(会社概要、所在地、問い合わせ先)を明示する
- 公的機関や公式ドキュメントなど、出典へのリンクを付ける
- 公開日と更新日を表示する
E-E-A-Tの詳しい考え方はE-E-A-Tの解説や検索品質評価ガイドラインの解説で紹介しています。
⑤構造化データは「内容の補助」として正しく実装する
構造化データは、ページの内容(記事、組織、商品、パンくずなど)を検索エンジンに機械的に伝えるためのマークアップです。ただし、前述のとおりGoogleは、AI機能に表示されるために特別な構造化データを追加する必要はないとしています。構造化データを入れれば引用される、というものではありません。
実装する場合は、次の点を守りましょう。
- ページに表示されているテキストと構造化データの内容を一致させる
- Article、Organization、BreadcrumbListなど、ページの実態に合った型を使う
- FAQのリッチリザルトは、2023年8月に政府・医療の権威あるサイトに限定されたのち、2026年5月7日以降はGoogle検索に表示されなくなった。FAQの構造化データで見た目が変わることを期待しない
- 実装後はリッチリザルトテストやSearch Consoleでエラーがないか確認する
⑥関連する疑問をまとめて扱うトピック設計にする
クエリ・ファンアウトの仕組みでは、1つの質問から複数の関連する疑問が検索されることがあります。主キーワードだけでなく、その周辺で読者が次に知りたくなる疑問まで1本の記事、またはつながった複数の記事で答えておくと、サポートリンクに選ばれる機会が広がると考えられます。ただし、Googleは、検索順位やAIの回答を操作する目的で、検索されそうな語句のバリエーションごとにページを量産することはスパムポリシー(大量生成されたコンテンツの不正使用)に違反するとしています。扱う疑問は、読者に必要なものに絞りましょう。
周辺の疑問を洗い出すには、検索結果の「他の人はこちらも質問」(PAA)やサジェストが役立ちます。PAAに出る質問をそのまま見出しにし、結論から答える形にすると、②の書き方とも相性がよくなります。具体的な方法はPAAの活用方法やコンテンツSEOの解説で紹介しています。
⑦外部での言及(サイテーション)を増やす
AIの回答に社名やサービス名が挙がるかどうかは、自社サイトの中身だけでは決まりません。業界メディアでの紹介、取引先の導入事例、プレスリリース、セミナー登壇、口コミなど、第三者のサイトで自社がどう語られているかも、AIが情報を集める際の材料になります。
なお、Googleは「不自然な言及の追求」を、Google検索では無視してよい戦術に挙げています。言及の数を人為的に増やすのではなく、実際の活動を通じて語られる状態を目指しましょう。外部での言及は、被リンクと同じく一朝一夕には増えません。「〇〇といえば自社」と言われたいテーマを決め、そのテーマで寄稿・登壇・調査発表を続けることが近道です。外部施策の基本はSEO外部対策の解説をご覧ください。
⑧情報を最新に保ち、更新日を明示する
料金、仕様、法令、統計など、変わりやすい情報が古いままだと、AIの回答の根拠として使われにくくなるうえ、誤った情報が引用されるリスクもあります。重要なページは定期的に見直し、変更があれば本文と更新日を直しましょう。「2026年10月時点」のように、情報の時点を本文に書いておくことも有効です。
AIO対策のチェックリスト
自社サイトの状況を確認するためのチェックリストです。「いいえ」が付いた項目から優先して対応してください。
| 分類 | チェック項目 | 確認方法 |
| 技術 | 重要ページがインデックスに登録されている | Search ConsoleのURL検査 |
| 技術 | robots.txt・noindex・nosnippet・Search Consoleの「検索の生成 AI 設定」で意図せず制限していない | robots.txt、ページのmetaタグ、Search Consoleの設定を確認 |
| 技術 | 本文がテキストで読め、画像だけに頼っていない | ページのソースやテキスト選択で確認 |
| 技術 | スマートフォンでも問題なく表示・操作できる | 実機やPageSpeed Insightsで確認 |
| コンテンツ | 見出しの直後で結論を言い切っている | 主要記事を目視で確認 |
| コンテンツ | PAAやサジェストの疑問に答える見出しがある | 検索結果とサジェストを確認 |
| コンテンツ | 自社独自のデータ・事例・知見が含まれている | 他社の上位記事と比較 |
| コンテンツ | 数値に時点・対象・出典が書かれている | 本文を目視で確認 |
| 信頼性 | 著者・監修者・運営会社の情報がある | 記事ページと会社概要を確認 |
| 信頼性 | 公開日・更新日が表示され、内容が最新 | 記事ページを確認 |
| 信頼性 | 構造化データが表示内容と一致し、エラーがない | リッチリザルトテスト |
| 外部 | 業界メディアや取引先サイトで自社が言及されている | 社名・サービス名で検索 |
| 計測 | 主要キーワードでAI による概要の表示と引用状況を記録している | Search Consoleの生成 AI パフォーマンス レポートと定点観測の記録表 |
AIO対策の効果測定
AIO対策は「やったかどうか」より「変化を測れているか」が重要です。ただ、AIの回答は検索する人や時間、表現によって変わるため、1つの数字だけで判断するのは困難です。複数の指標を組み合わせて見ていきます。
Search Consoleで検索パフォーマンスの変化を見る
Googleの公式ドキュメントによると、AI による概要やAI モードを含むAI機能からのトラフィックは、Search Consoleの検索タイプ「ウェブ」のパフォーマンスレポートに含まれます。表示回数は維持・増加しているのにクリック率が下がったキーワードは、AI による概要の表示が影響している可能性があります。キーワードごとに推移を見て、実際の検索結果と照らし合わせましょう。また、2026年8月31日からはSearch Consoleの「生成 AI パフォーマンス レポート」で、AI による概要・AI モードでのインプレッション数の推移を、ページ・国・デバイス別に確認できます。基本の使い方はSearch Consoleの使い方で解説しています。
主要キーワードで引用状況を定点観測する
自社にとって重要な質問・キーワードを20〜50個ほど決め、月に1回など同じ間隔で実際に検索し、次の項目を記録します。
- AI による概要が表示されたか
- 自社ページがサポートリンクに含まれたか
- 回答の本文に社名・サービス名が出たか、どんな文脈だったか
- 競合のどのページが引用されていたか
Google以外のAI検索も見る場合は、ChatGPTやPerplexityなどで同じ質問を入力し、同様に記録します。手作業が負担になる場合は、AI検索での表示状況を計測する外部ツールの利用も選択肢です。
GA4で生成AI経由の流入と成果を見る
ChatGPTやPerplexityなど生成AIサービスの回答からリンクをクリックして訪れたユーザーは、GA4の参照元にそのサービスのドメインとして記録される場合があります(実際の表記は自社のGA4で確認してください)。参照元別のセッション数に加え、問い合わせや資料請求などのコンバージョンまで確認すると、AI経由の流入の質を判断できます。GA4の基本はGA4の解説をご覧ください。
指名検索・問い合わせ時のヒアリング
AIの回答で社名を知ったユーザーは、その場でクリックせず、後から社名で検索して訪れることもあります。指名検索の表示回数の推移や、問い合わせフォーム・商談時の「何で当社を知りましたか」の回答にAI検索が含まれるかも、あわせて記録しておくと効果を把握しやすくなります。
AIO対策は意味ない?よくある誤解と注意点

「AIO対策は意味ない」という声も見かけます。その多くは、AIO対策を「SEOとは別の特別なテクニック」と誤解していることから生まれています。よくある誤解と注意点を整理します。
「特別な最適化は不要」=「何もしなくてよい」ではない
Googleが特別な最適化は不要としているのは、AI機能に専用の要件がないという意味です。インデックス登録やスニペット表示といった通常の条件を満たしていないページは、引用の候補にも入りません。品質の高いコンテンツづくりなど、SEOの基本も引き続き重要です。AIO対策が「意味ない」のではなく、SEOの基本ができていないまま小手先の施策だけを足すことに意味がない、と捉えるのが正確です。
llms.txtや特定の構造化データだけでは成果は保証されない
AI向けの施策として、llms.txt(AIに読ませたい情報をまとめたテキストファイル)の設置や、特定の構造化データの追加が紹介されることがあります。しかし、Googleは「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」で、Google検索はllms.txtなどのファイルを使用せず、設置しても検索での表示やランキングには影響しないと説明しています。特別なschema.orgの構造化データも不要としています。ほかのサービス向けに設置しておくことは問題ありませんが、それだけで引用が増えるとは考えないほうが安全です。仕様や効果の実態はllms.txtの解説で詳しく紹介しています。
AIで記事を量産すればよいわけではない
生成AIで記事を大量に作ればAIに拾われやすくなる、という考え方にも注意が必要です。Googleは、AI生成コンテンツについて「コンテンツがどのように制作されたかではなく、その品質に重点を置く」としています(Google検索セントラルブログ)。AIを使うこと自体は問題ありませんが、一次情報や事実確認のない記事を量産しても、引用される理由は生まれません。
AIを意識しすぎて人に読みにくい文章にしない
結論を先に書くことは大切ですが、短い文の羅列やキーワードの詰め込みで、人が読みにくいページになっては本末転倒です。AIの回答から訪れたユーザーが、ページで納得し、次の行動に移れるかどうかが最終的な成果を決めます。
AIO対策は自分でできる?費用相場と依頼先の選び方
AIO対策の多くは、SEOの基本がわかっていれば社内でも進められます。一方、サイト全体の診断や、継続的な計測・改善の体制づくりは外部に頼んだほうが早い場合もあります。
自分でできることと外部に頼むことの目安
| 内容 | 自分でできる | 外部の支援が向く場合 |
| インデックス・技術面の確認 | Search Consoleで主要ページを確認 | ページ数が多く、原因の切り分けが難しい |
| 既存記事の書き直し | 見出しの質問化、結論先出し、出典追記 | 対象記事が多く、優先順位をつけられない |
| 一次情報の発信 | 社内データや事例の記事化 | 調査設計や外部メディアへの露出まで広げたい |
| 効果測定 | 主要キーワードの手動の定点観測 | 計測対象が多く、ツール導入や分析が必要 |
社内で進める場合の役割分担
社内でAIO対策を進めるときは、1人の担当者に任せきりにせず、役割を分けると継続しやすくなります。
- マーケティング担当:対象キーワードの選定、定点観測、効果の報告
- 編集・ライター:記事の書き直し、一次情報の記事化、更新日の管理
- エンジニア・Web制作担当:インデックスや表示制御の確認、構造化データの実装
- 広報:プレスリリース、メディア露出、外部での言及の獲得
- 営業・カスタマーサポート:よくある質問や事例の提供、問い合わせ時の流入経路のヒアリング
AIO対策の費用相場
AIO対策の費用は、支援の範囲によって大きく変わります。集客メディア「キャククル」(Zenken株式会社)が2026年9月3日時点で各社の公開料金を確認した範囲では、計測ツールは無料〜月額109,780円、スポット診断は110,000円、実装支援は330,000円から、継続支援は月額55,000円から550,000円以上の例があったとされています(各社の本体価格に消費税10%を加えた換算。出典:キャククル「AIO対策の費用相場!初期費用と月額料金、見積もりの見方」)。
継続支援の内訳は、実行支援が月額55,000〜330,000円以上、コンサルティングが月額275,000円から、コンサルティングと実行支援を組み合わせた支援が月額550,000円からの例です。いずれも平均値や中央値ではなく、各社の公開料金の例の範囲です。
同じ「AIO対策」という名前でも、計測だけのサービスと、戦略設計・記事制作・サイト改修まで含む支援では中身がまったく違います。見積もりを比べるときは、金額だけでなく「どこまでを誰がやるのか」をそろえて比較しましょう。
依頼先の選び方
AIO対策を外部に依頼する場合は、次の観点で比較すると判断しやすくなります。
- SEOの実績があるか:AIO対策はSEOの土台が前提のため、技術面とコンテンツ面の両方を見られるか
- 成果と測り方を説明できるか:「何を成果とし、どの指標で、どの頻度で報告するか」が契約前に明確か
- 根拠のある説明をするか:Googleの公式見解と食い違う施策や、「必ず引用される」といった保証をうたっていないか
- 支援範囲が自社に合っているか:診断だけか、記事制作や実装まで担うか。社内のリソースと重ならないか
- 業界の理解があるか:BtoBかBtoCか、扱う商材の検討期間や購買プロセスを踏まえた提案ができるか
DYMでも、SEOの知見をもとにしたAIO対策・LLMOコンサルティングを提供しています。
AIO対策に関するよくある質問

AIOとは何ですか?
AIO対策の月額相場はいくらですか?
AIO対策に強い企業はどこですか?
AIO対策とSEO対策の違いは何ですか?
AIO対策に構造化データは必要ですか?
AI による概要に自社サイトを表示させたくない場合はどうすればよいですか?
まとめ
AIO対策とは、GoogleのAI による概要やAI モードの回答に自社サイトが引用・言及されるための取り組みです。Googleは特別な最適化は不要としており、インデックス登録やスニペット表示、品質の高いコンテンツといったSEOの土台がそのまま出発点になります。
そのうえで、質問に結論から答える構成、一次情報、E-E-A-Tの明示、関連する疑問まで扱うトピック設計、外部での言及、情報の更新を積み重ねることで、AIに選ばれる理由を持つサイトに近づけます。効果はSearch Console、引用状況の定点観測、GA4、指名検索を組み合わせて確認しましょう。
DYMは創業当初からSEO対策に取り組み、20年以上・累計5,500案件以上(2026年5月時点)のSEO支援実績をもとに、AI検索時代の集客を支援しています。AI による概要での引用状況の確認から、コンテンツの改善、計測の設計まで、自社だけで進めるのが難しいと感じたら、お気軽にご相談ください。
【筆者・監修者企業】
【筆者・監修者企業】
「世界で一番社会を変える会社を創る」というビジョンのもと、WEB事業、人材事業、医療事業を中心に多角的に事業を展開し、世界で一番社会貢献のできる会社を目指しています。時代の変化に合わせた新規事業を生み出しながら世界中を変革できる「世界を代表するメガベンチャー」を目指し、日々奮闘しています。